Twitter上でiOS6の話題にまぎれて気になるツイートがあった。
「iOS6のSafariって速くなってる?」
iOS6のSafariといえば、iCloudタブ追加、フルスクリーンに対応されたりして、確かにパワーアップしているけど、速度面で向上というのは聞いたことない。けど、実際に触ってみると、確かに速いかも。
実際のところどうなんだろうと思い、簡単なベンチマークをとってみた。

Photo by aditza121
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JavaScriptの性能を計測してみた
ストップウォッチを使って手動で計測してもあまり意味がないかなと思い、SunSpider JavaScript Benchmarkというサービスを使った。
JavaScriptで複雑な計算や描画処理をさせて、処理時間を教えてくれる。私は初めて使ったが、この手の計測には良く利用されるものらしい。
JavaScriptの性能を測るだけなので、これでブラウザの性能すべてが計測できるわけではないけど、目安になるのは間違いない。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 | |
---|---|---|---|---|
iOS5.1 | ||||
Safari | 3575.7 | 3587.2 | 3535.5 | 3566.1 |
iOS6 | ||||
Safari | 3089.4 | 3098.0 | 3224.7 | 3137.3 |
Chrome | 9272.2 | 9302.2 | 9181.9 | 9252.0 |
Sleipnir | 9418.9 | 9393.2 | 9214.8 | 9342.3 |
※単位ミリ秒
※Chrome 21.0.1180.80
※Sleipnir 2.0
ごらんのとおり、iOS5.1よりもiOS6のSafariが速い。他のブラウザと比べたら約3倍速い結果となった。赤い彗星かよ。
Safariが速い理由
調べてみると、実は「独自のJavaScriptコアエンジンを搭載できない」という制約があるらしい。つまり、Safari以外のブラウザアプリは速度面で問題のある「UIWebView」を使わないと、Appleの審査が通らないというのだ。
どれだけ性能が向上するのかは不明だけど、Chromeは本来ならGoogleで開発している「V8エンジン」を組み込みたいところなんだろう。
もう少し詳しく知りたい方はこちらが参考になる。
ユーザーとしては、自由に競争してもらって、より良いアプリを提供してもらったほうがありがたいんだけどな。JITコンパイルを許容するとセキュリティの問題があるらしいけどね。
とはいっても、速さだけで良いアプリとは言い切れない。インターフェースを含めた使いやすさも重要。そういえば、iPhone5は縦長になるので、画面上部の操作はできるだけ控えたいよね。画面下部にメニューがあったほうが望ましい。こうなってくると、Sleipnirのジェスチャー機能も捨てがたい。
まとめ
iOS6になってSafariのJavaScriptの性能は向上しているようだ。iPhoneのブラウザアプリの中で一番「速い」と感じられるのはSafariだろう。もし、他のブラウザアプリを使っているなら、一度Safariも見直してみるといいかもしれない。

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